2016.08.26 Friday
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    2014.05.21 Wednesday
    バッド・モンキーズ
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      バッド・モンキーズ
      バッド・モンキーズ マット ラフ Matt Ruff

      文藝春秋 2009-10
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      現代社会のアイデンティティの不安が、アメコミテイストで味わえます。


      バッドモンキーは日本でいうと関東連合みたいな闇組織らしいです。関東連合は実在するらしいですが。

      貧乏な一家の誘拐された弟、生き残った姉、ともに、謎組織に吸収されていきます。主人公の姉の女の子が学校の用務員を追いかけていくと、知らないうちに暗殺組織バットモンキーにスカウトされることになります。

      日本の都市伝説だと「マクドナルドの肉にはミミズが入ってる」とかですが、アメリカだと死後に死体を冷凍保存するサービスを提供してる会社があるとか、田舎のモーテルにとまるとテキサスチェーンソーにあうとか。そういう都市伝説がリミックスされています。

      アメリカはFBIとCIAとか、教会も多数の傍流があるし、あとはカルトサークルとかそういうのが乱立しています。それから、アメリカだと牛乳パックに「この子を探してください」とかいう人探しのチラシが付いているらしくて、そういう誘拐とかがけっこう野放しらしいです。
      アルカイダがネットワークなのか、アメリカがネットワークなのか、そんなネットワークはなくてケータイやフェイスブックで個人同士が連絡を取るだけなのか、みたいな911以降のコミュニティの不安なんかをよく捉えています。
      10代のドロップアウトの女子高生なので状況把握ができないという、小説でいう信頼できない語り手の手法が使われて読者を幻惑します。戦闘シーンとか、映像にするとマトリクスみたいになっています。LSDをやると時空をゆがめることができる微妙な超能力とか、よくわからないものもでてきます。

      姉さん事件です。
      「どうしてケータリング屋なのかな?対諜報組織の名前としては妙だな」
      「爆弾製造」の棚の前へ行き
      「何か好みの本が見つかったかな?」
      「遵法善良出版社ってのはなんかのジョークなのかな?」
      あたしは「愛国者のクックブック」をかざしていった。
      「これはジョークだよね?」
      | novel00 | 海外はやりもの | 23:30 | comments(0) | - | - |
      2014.04.27 Sunday
      ジョン・レノン対火星人
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        ジョン・レノン対火星人 (講談社文芸文庫)
        ジョン・レノン対火星人 (講談社文芸文庫) 高橋 源一郎 内田 樹

        講談社  2004-04-10
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        初めのアバンギャルドで興奮したのですが、途中でよくわかんないニャーという気分になりました。

        自薦している通り、ハイレベルではあるけれど、ネタが崇高過ぎます。

        トルコで資本主義おじいちゃんが、石野眞子ちゃんを指名する。

        トルコはネーミングの由来はしらないですが、風俗店のことです。石野眞子は昔のアイドルか。

        そして、すばらしい日本の戦争が、拘置所からはがきをよこします。

        アバンギャルドなシチュエーションが、断片的に続きます。ハイソな専門的知識によって構築してあるようなのですが、ハイソすぎて斜め上に行っているような感じもします。

        デビュー作、さようならギャングたちのような、何の事前知識もない人を引き込むような力を持っていない。

        登場人物の名前が、ヘーゲルの大論理学とか、盛り込んであり、原典を知っていれば楽しそうですが、

        石野眞子とかパパゲーノとか知らないので、イメージが湧きません。

        恐らく学生運動をした人たちの原体験や、当たり前のように持っているマルクスの資本論などの知識が、知らない人に伝えるには難しすぎるのかもしれません。

        内田樹が解説でその辺を書いています。

        全共闘で死んだ人もいれば生き残った人もいるが、その運命の分かれ目は必然性がなく、ただの偶然であるという恐ろしい事実や、生き残ってしまった人の疾しさとか。

        意味が分からなかったので、先にこの解説を読んだ方が良かったです。読んだとしても分からなかった可能性も高いですが。

        義人と災難とか、暴力とエロスとか、そういう解釈なんですか、よくわからないけれど、へえへえ、なるほど。ですが、いかんせん2人とも全共闘世代で、わかんねーよ、わっかんねーだろーな、わかんねーよ。

        高橋源一郎の小説には感動するものと、何か脱構築しすぎてバナナの皮で滑っているタイプのものがあると思うのですが、コレはバナナでした。

        中身は入っているはずなのですが、踏んづけた人は駄目です。スベルだけです。全共闘=バナナを食べたことがある人でないと。

        そういう意味の分からない比喩に溢れています。真似が劣化していて、すみません。

        | novel00 | - | 22:00 | comments(0) | - | - |
        2014.04.17 Thursday
        二匹
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          二匹 (河出文庫)
          二匹 (河出文庫) 鹿島田 真希

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          ワンワンワン、僕は負け犬ジョン、助けてZ999、こちらはZ999、みたいなトークをする高校生というのがイメージがわかない、ウソ臭い。狂犬は保健所へ連れてかれてしまいます。

          狂犬になっても大丈夫だとか、首輪をつけて、おまえのことは俺がする、とか、キモイです。

          アマゾンには前衛と書いてあります。

          たまたま席替えで、席が真ん中になった男子が人気になり、たまたま席が隅っこになった男子がハブにされ、この2人は幼馴染で、

          そのスクールカーストの元で、どちらかがどちらかの犬になったりします。

          いじめられっこの孤島の女子高生がミュージシャンになり、おっさんVS女子高生とかいって、おじさんミュージシャンにいじられる、健ロックという音楽番組が出てきます。

          何のたとえとか、そういうことは特にないのかもしれません。

          アニメのファンダムとかでのスラッシュ(やおい、マーケット商品の中の、男性の友情や上下関係を、何でも同性愛にしてしまうパロディ創作)とかの流行の逆輸入なのか。

          日本的な湿っぽい何かとの融合なのか。

          日本の人々が、たいてい大人になってから突入する、犬臭い人間関係を風刺しているのか。

          私はむしろ、女子小学生の会話と似ていると思ったのですが、ゴッコ遊びとか。男子高生が女子小学生化する、美少女アニメの流行の風刺で何かか。

          現役の人にはバンバン感想文書いてほしいです。
          友達の手は舐めない、いやそういうこともあるよ、とか、机の並びでクラスの中心にいる人が人気ものになるという現象はないよ、とか、いや、やそういうこともあるよ、とか無限にツッコめるので、マスは埋まりそうです。

          三色ボールペンでも、男子高生が友達の質問に、ワンワンと答えるのはキモイ、とか、いやキモくないとか。

          | novel00 | - | 23:01 | comments(0) | - | - |
          2014.04.09 Wednesday
          サイゴン・ピックアップ
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            サイゴン・ピックアップ (河出文庫―文芸コレクション)
            サイゴン・ピックアップ (河出文庫―文芸コレクション) 藤沢 周

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            内閣企画庁に進んだ友人が言う、すべては計画どおりなんですよお。しかし庶民は全て同じ方向に向かっている。死だ。だから彼らは正しい。

            ヤク中やポン引きなどを書いてきた藤沢周が、今度は禅寺を舞台にしています、ハードボイルド禅寺という趣。自殺者はでるし放火する僧はいるし、全国の禅寺から違う違うという声が聞こえそうですが。この寺はどこかがグロテスクだ、たぶん全てがグロテスクだ。

            藤沢周のファンなら外さないと思います。サラ金の取り立てから逃げて、寺にこもっている主人公の白童。実家の寺から強制送還されてきた無門。暴力僧にホモの高層。他にも二重人格の無水や元過激派など。

            「紫の影から逃げてきたのか?」「悟り、たくないです」。


            あと生臭坊主大杉です。中世に、各藩から逃げてくる、犯罪者をかくまったという結界か。良くわからない仏教用語を使ってあらわされる、無力感などが神秘的です。

            白童が、夢の中で、サイゴンで地雷を掘り、東京三菱、300万などの銘柄を当てる夢が素敵です。

            「サイゴン・ピックアップ」は無門の自殺と出奔、
            「白ナイル」は寺へのヤクザの取り立てと放火、
            「ペナレス・クロス」は誘ってくる尼などのいる寺々を回って印鑑をもらい、寺主に首座になれと言われるが。

            「白童が首座だったら夜鉢しほうだいだよ」
            夜鉢は昼間の托鉢のもじりで、寺を抜けだして夜の街へ遊びに行くこと、そういう専門用語が文学的雰囲気を醸し出します。

             

             

            | novel00 | 藤沢周 | 22:24 | comments(0) | - | - |
            2014.03.28 Friday
            1Q84
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              おすすめ平均 star
              starいつもどおり
              starぼんやりとしたままの世界にいて読むこと
              starとても良い

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              春樹はアンダーグラウンドのインタビューなどで、オウム被害者などを現実に引き戻すにはどうしたらいいのか?みたいな疑似恋愛でもしたのかしらん。

              インタビューしただけだと思いますが、彼岸の世界へ行ってしまった彼らと、自分の世界を交錯させるにはどうしたらいいか。

              日本はグローバル化という物語から取り残されるのか、鎖国するのか。

               

               

               

               

              子供の頃から宗教に入っていると、トラウマになるから、内面監視は正しいよみたいになっています。

              幼少時代の、「天吾」と「青豆」は社会から隔絶した人生を送っています。

              天吾は父親と同伴でNHKの集金人をやらされており、青豆はエホバの証人で、給食のときにはクラスで1人だけ特別なお祈りをしないといけません。

              青豆が天吾を好きとかそういうのは、クラスの噂話とかブログで知ることができるから、くっつければ、みたいなニュアンスが気持ちが悪いです。

              彼らが同級生である必然性はないし、リトルプピープルとビックブラザーの手もかりずに、普通に出会えばいいだけです。

              その偶然すら、リトルピープルとビックブラザーが支配しているという、絶望宣言なのでしょうか。

              彼らは長じて、10代、20代の頃には出会わないまま、

              スポーツインストラクターになった青豆はドメスティックバイオレンスの加害者としての新興宗教の教祖を暗殺するという仕事をし、

              予備校教師兼ゴーストライターをしている天吾は、その宗教からの脱退者の少女を保護して代筆し、ベストセラーを世に送り出すという仕事をします。

               

               

               

              社会の問題を個人に帰結させてしまう手法はあまり好きではないので、3は読めなかったですが。

              911などで明らかになった文明間の亀裂など、テーマを抑えていますが、

              それが男女間の恋愛などに反映されているので、不毛な展開が嫌いな人には向いていないです。

              2では主人公たち2人がすれ違ったまま破滅し、3はパラレルワールドで結ばれるので、ハッピーエンドが好きな人は3という、かなり煮え切らない売り方をしているようです。

              | novel00 | - | 23:13 | comments(0) | - | - |
              2014.03.16 Sunday
              ブエノスアイレス午前零時
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                ブエノスアイレス午前零時 (河出文庫)
                ブエノスアイレス午前零時 (河出文庫)藤沢 周

                河出書房新社  2014-10-07
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                しみったれた雪国の大きめのホテル型、温泉旅館で、主人公は地元の貧しい若者で、

                毎日毎日、どうも鼻持ちならない都会からのダンス教室の富裕層の中高年などをホテルへ受け入れたりしています。

                中高年客たちが、色とりどりの華やかな衣装を着て踊る中で、彼ら地方の貧しい従業員が忙しく給仕をして回ります。

                男子トイレへ入ると、大東亜戦争で俺らはチョンがどうのこうのという、老人の粗野な立ち話が聞こえたりします。

                その中に、少し孤立した感じの目の不自由な老婆がいて、旅館内で行方不明になったりして人々を心配させています。

                しかし、俗っぽいダンスサークルの人々の中にあって、彼女には妙な気品があり、主人公は何となく彼女が気になります。

                その1従業員が、踊るのを控えて壁の花になっていた老婆をエスコートするシーンはさすが純文学です。

                彼が老婆の手を取って踊り始めると、ダンスホール中の目線が彼女たちに集まります。

                それは恋愛とかでは全然なく、あくまで接客サービスなのですが、鮮やかです。

                ヨーロッパは騎士と貴婦人とか昔からあったみたいですが、爺さんと少女を描いた川端康成の逆バージョンか。

                地方の貧しい若者の、貴族の傍流にかこつけた復讐譚みたいになっていて面白いです。それはあくまで、ダンスパーティーの一瞬という、象徴でしかありません。

                本当にそうなってしまったら、ただの危ない世の中です。

                | novel00 | - | 22:07 | comments(0) | - | - |
                2014.03.15 Saturday
                サクセスの秘密―中原昌也対談集
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                  サクセスの秘密―中原昌也対談集
                  サクセスの秘密―中原昌也対談集 中原 昌也

                  河出書房新社 2001-02
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                  読む価値なしと言われたい、とか偽悪系か。

                  都心のブルジョワ文化人カルチャーが載っていますが。オタキング岡田とかの、80畳の部屋に本が1万冊くらいあったみたいなのに似ているのか。


                  中原×宇田川だと

                  > ベストの流行
                  ゴールド!ヴォーキング!シンクロエナジャイザー!ボンデージブーム!コギャル!ガングロメッシュ系!バトルDJ!ディープハウス!クラスト・コア!
                  95−96年頃のドラムンベース!
                  北朝鮮!マリアン!つんく!デビ夫人!
                  マジックマッシュルーム

                  >ワーストの流行
                  ジュリアナ東京、パラパラ、オタ体大、デザイナーズフード、表面的なヴァーチャルリアリティチーマー、トリプ。ホップ、渋谷系、ラウンジ系、
                  「イカスバンド天国」「朝まで生テレビ」、CDーROM、ベルリン、

                  など、対談集でいろいろいってます。

                  宇川:ティモシーリアリーは自分が死んだとき、「自分の脳味噌を身長何メートル以上の黒人女性に移植してくれ。ただしドジャーズファン以外」って言ってたんだけど、死ぬ間際になって「やっぱりあれは間違いだ。移植はやめてくれ」って言ったんだよね。すごくない?
                  中原:どこが?


                  タワレコでの万引きの自慢などヤバイものも混じっていますが、

                  相手がオウムだったりして(オウムの選挙キャンペーンの像さんの着ぐるみの頭を盗んだらしい)、差し引きゼロか。

                  遊園地でジェットコースターに載ると、死んだ人の霊が見えて恐怖の極限とか書いてあったような気がします。

                   

                   

                   

                   

                  | novel00 | 中原昌也 | 22:26 | comments(0) | - | - |
                  2014.01.19 Sunday
                  ハーモニー
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                    ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)
                    ハーモニー (ハヤカワ文庫



JA) 伊藤 計劃 

                    早川書房 2010-12-08
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                    前作の虐殺器官で世界的に大殺戮が起きた後の、閉塞した平和な社会のダルさについて書いています。

                    人々はウォッチミーというペースメーカーを体内に入れて、少しでも血糖値などに異常があれば自動的に治療されるシステムの中で生きています。

                    それを可能にする分子生物学の事は細かくは書いてないですが。

                    地球に完全な均衡というのはないのか。人間は自然を征服できるか。

                    21世紀の科学の潮流、遺伝子工学で多くの病が治癒するみたいなことを想定しているのでしょうか。

                    著者が病床でこれを書いていたことをアマゾンで初めて知りましたが、病気の人が、病気が自然治癒するシステムを拒否するのは、どういう気持ちなのか。彼の生まれるのが、あと100年遅ければ、夭折を惜しまれることはなかったか。

                    コンピューターはバグを直していくけど、人間がウイルスや天災、病気などの不具合を直していった先には何があるのか、ということが、書いてあります。しかしやはりどこかに弱点はあるのではないのだろうか?完全均衡の中で人は生きられるのか?未来の人にとって、内なる自然も克服の対象でした。人にアイデンティティがなければ諍いや戦争は起こらないか。

                    ミァハ、トァン、ホァンの仲良し3人組の女の子は気が付いていました、こんな停滞した世の中を変えるためには自殺して世間に復讐するしかないと、いう話です。

                    そして、そんなユートピアでテロがおきます。犯行声明はクラウドで管理されているウォッチミーをハッキングで暴走させて自殺者を出し、これから人を殺せばお前はハッキングされない、つまり死ななくて済む。さあみんな、殺しあえ、という声明をだし、人々はどうしていいのかわからずにひきこもります。

                    人と人とのつながりが未来を創るんダーという人などはこれを読んで死ねといったところですか。

                    病気の予防ができれば医療がいらず、福祉国家に代わるユートピアでしょうか。環境や遺伝子診断で人生難易度などを診断され、受けられる福祉量が変わるとか。

                    人の可能性が環境に制約されにくくなると、内なる自然=生まれつきの格差に焦点にあたります。

                     

                    コッソリ遺伝子工学とかやっている人は、そういうことから人々の目をそらしたくて、各地で戦争起こしたりしてますが。

                    | novel00 | 日本SF | 00:22 | comments(0) | - | - |