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    2014.03.16 Sunday
    ブエノスアイレス午前零時
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      ブエノスアイレス午前零時 (河出文庫)
      ブエノスアイレス午前零時 (河出文庫)藤沢 周

      河出書房新社  2014-10-07
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      しみったれた雪国の大きめのホテル型、温泉旅館で、主人公は地元の貧しい若者で、

      毎日毎日、どうも鼻持ちならない都会からのダンス教室の富裕層の中高年などをホテルへ受け入れたりしています。

      中高年客たちが、色とりどりの華やかな衣装を着て踊る中で、彼ら地方の貧しい従業員が忙しく給仕をして回ります。

      男子トイレへ入ると、大東亜戦争で俺らはチョンがどうのこうのという、老人の粗野な立ち話が聞こえたりします。

      その中に、少し孤立した感じの目の不自由な老婆がいて、旅館内で行方不明になったりして人々を心配させています。

      しかし、俗っぽいダンスサークルの人々の中にあって、彼女には妙な気品があり、主人公は何となく彼女が気になります。

      その1従業員が、踊るのを控えて壁の花になっていた老婆をエスコートするシーンはさすが純文学です。

      彼が老婆の手を取って踊り始めると、ダンスホール中の目線が彼女たちに集まります。

      それは恋愛とかでは全然なく、あくまで接客サービスなのですが、鮮やかです。

      ヨーロッパは騎士と貴婦人とか昔からあったみたいですが、爺さんと少女を描いた川端康成の逆バージョンか。

      地方の貧しい若者の、貴族の傍流にかこつけた復讐譚みたいになっていて面白いです。それはあくまで、ダンスパーティーの一瞬という、象徴でしかありません。

      本当にそうなってしまったら、ただの危ない世の中です。

      | novel00 | - | 22:07 | comments(0) | - | - |
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